受賞者のご紹介

「三井化学 触媒科学賞」受賞者

三井化学は、化学および化学産業の持続的発展に寄与する目的で、特に、触媒科学の分野で優れた研究業績をあげた研究者を表彰する「三井化学 触媒科学賞」 、「三井化学 触媒科学奨励賞」を2004年に制定いたしました。

2007年「三井化学 触媒科学賞」および「三井化学 触媒科学奨励賞」の受賞者は、以下の通りです。

<2009年受賞者は、2009年1月に発表予定です。>

受賞者一覧

所属・肩書きは発表当時のものです。

2007年受賞者

三井化学 触媒科学賞

侯 召民侯 召民
(Zhaomin Hou)
理化学研究所 主任研究員


業績:
「新しい希土類金属錯体触媒による重合反応の開発」

Gregory C. FuGregory C. Fu
マサチューセッツ工科大学 教授


業績:
「新概念触媒に基づくカップリング反応と不斉合成反応」

侯 召民博士は、希土類錯体の基礎化学から応用までの系統的な研究を通じて、新触媒によるオレフィンおよびジエンなどの広範な重合を実現し、新規高分子材料開発の道を拓いた。

Gregory C. Fu博士は、有機合成触媒の開発において、面性不斉などの新しい概念を提案し、新規性、汎用性が極めて高い、種々の有機合成手法を開発した。

三井化学 触媒科学奨励賞

寺尾 潤寺尾 潤
大阪大学 助手


業績:
「陰イオン性遷移金属錯体を鍵触媒中間体とする炭素結合生成反応」

陳 志宏陳 志宏
(Michael C. W. Chan)
香港市立大学 助教授


業績:
「重合反応における弱い吸引性相互作用の重要性の提示」

寺尾 潤博士は、陰イオン性オレフィン遷移金属錯体に着目し、カップリング反応や付加反応などの炭素-炭素結合形成反応の新触媒となることを示し、有機合成に新しい分野を切り拓いた。

陳 志宏博士は、オレフィン重合制御のための弱い吸引性相互作用の重要性を中性子回折などの手法で証明し、重合触媒設計への新しい指針を提供した。

2005年受賞者

三井化学 触媒科学賞

Eric N. JacobsenEric N. Jacobsen
ハーバード大学 教授


業績:
「不斉酸化・加水分解・炭素-炭素結合生成反応に向けた不斉触媒の開発」

小林 修小林 修
東京大学 教授


業績:
「環境調和型有機合成を指向した新触媒の開発」

Eric N. Jacobsen博士は、新しい選択的不斉合成反応を、真に重要な化合物に標的を絞って開発し、実用レベルまで完成させた。

小林 修博士は、新しい概念のルイス酸触媒や、水中での反応が可能な触媒など、革新的な業績を挙げ、独創的で環境低負荷型の有機合成分野を展開した。

三井化学 触媒科学奨励賞

桑野 良一桑野 良一
九州大学 助教授


業績:
「新規不斉触媒と遷移金属触媒反応の開発」

伊丹 健一郎伊丹 健一郎
京都大学 助手


業績:
「着脱可能な配位性制御基を用いた新合成方法論の開拓」

桑野 良一博士は、トランス配位という独創的な着想に基づいて、新規キラルホスフィン配位子を創製し、不斉還元の分野に新しい展開をもたらした。

伊丹 健一郎博士は、パラジウムを中心とした金属触媒の配位子に関して、着脱可能な制御基という概念を提唱し、種々の新規フォスフィン配位子を設計して高選択・高効率を達成した。