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三井化学 第48回日化協 技術特別賞を受賞

~世界初の柔軟性と伸縮機能に優れた実用的な不織布の開発が評価~

2016.05.27

三井化学株式会

三井化学株式会社(社長:淡輪 敏)は、この度、第48回日化協 技術特別賞を受賞し、5月26日にパレスホテル東京で表彰を受けました。表彰の概要は以下のとおりです。

表彰名 日化協 技術特別賞
業績名 世界初、『柔軟性と伸縮機能に優れた実用的な不織布』の開発
受賞者 鈴木 健一(不織布事業部 PJ推進リーダー)
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(左)不織布事業部関係者一同。前列中央が受賞者の鈴木PJ推進リーダー
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(右)不織布製品と断面図。今回表彰された不織布(上段)は従来品(下段)に比べ質感に大きな違いがある。

今回受賞した柔軟性と伸縮機能に優れた実用的な不織布は、当社が注力している赤ちゃん向け紙おむつ用の高機能不織布の一つであり、従来の機能に加え、「肌にやさしく」、「デザイン性」に優れた不織布です。
紙おむつは「もれない、むれない、かぶれない」3つの機能が必要とされる一般消費者向けの製品である一方、更なるニーズとして、快適性やフィット性の向上といった高機能化も求められています。
当社は「肌にやさしい」という感覚を、「なめらかさ」、「ふんわり感」、「フィット感」等の独自の評価指標に落とし込み、樹脂設計、繊維形態の制御技術等を駆使することで、新たな高機能不織布の開発に成功しました。
この新しく開発した不織布は、紙おむつの表面材に採用されており、快適性やフィット性の向上に寄与しています。現在は赤ちゃん向け紙おむつ中心に展開しておりますが、今後もマスク等の衛生用品や医療用途など、幅広い製品群への採用を目指しています。

2018年3月に営業運転予定である当社名古屋工場の高機能不織布設備は、今回の開発品を含む、「肌にやさしく」、「デザイン性」に優れた不織布の生産を目的としております。当社は高機能不織布のアジアでのリーダーの地位をより強固にするべく、更なる国内の拠点拡充も検討しており、高機能不織布の供給体制を万全なものとしていきます。
今後も、当社独自の技術を駆使し、ソリューション・プロバイダーとしてさまざまな不織布を供給し、アジアを中心とした世界の高機能不織布の需要増に対応するとともに、世界の人々のQOL (Quality of Life) の向上に貢献してまいります。

「日化協技術賞」と「技術特別賞」について

「日化協技術賞」とは、優れた化学技術の開発や工業化によって化学産業ならびに経済社会の発展に寄与した事業者を表彰する制度。化学に関連する事業者から業績を公募し、優れた業績には総合賞、技術特別賞、環境技術賞を贈り、表彰するもの。「技術特別賞」は、日化協技術賞の一つであり、独創的技術あるいは改良技術で、科学技術の進歩に寄与したもので、比較的規模は小さくとも、独創的で技術的に優れたものを日化協会長が表彰する。

【引用:日化協技術賞表彰推薦要領】https://www.nikkakyo.org/technology/1250

以上