2006/03/30

各 位

タイにおけるPPスパンボンド不織布設備の増設について

三井化学株式会社

    


 当社(社長:藤吉建二)は、東・東南アジアにおける紙おむつ市場の急拡大に対応し、衛生材料事業のリーダーとしての地位の強化を図るため、タイにおけるPPスパンボンド不織布の製造・販売を目的とするMitsui Hygiene Materials (Thailand) Co., Ltd.(以下MHM、社長:吉冨文雄、三井化学100%出資)の設備増設を決定致しました。

<設備増設の概要>

1. 対象製品 衛生材用スパンボンド不織布
2. 所在地 タイ国 ラヨン県 イースタンシーボード工業団地
3. MHMの増設能力 16,000トン/年(14,000トン→30,000トンへ増設)
4. 総投資額 約50億円
5. スケジュール 2006年 4月 着工
2007年12月 完工
2008年 1月 商業運転開始

 当社は中期経営計画において、機能性ポリマーズ、情報・電子材料、ヘルスケア材料からなる機能性材料分野の拡大・成長を目指しております。そのなかで、ヘルスケア材料のひとつである衛生材料については、紙おむつメーカーのアジア展開に対応して、日本及び東・東南アジアに高品質の衛生材料を供給できる体制を整備し、事業の拡大を図ってまいります。

 PPスパンボンド不織布の需要は、日本でも大人用紙おむつ市場が拡大し、堅調に推移する一方、東・東南アジアでは中国を中心に、2010年までに20%を超える成長が見込まれています。今回のプラント増設は、このような市場環境を踏まえて、東・東南アジア市場の紙おむつメーカーの増産に対応するものです。

 当社は現在、100%子会社であるサンレックス工業株式会社(三重県四日市市)に、国内最大のPPスパンボンド不織布設備(5系列、34千トン/年)を有し、衛生材料・産業資材向けに販売しております。また、日本以外の東・東南アジア地域での紙おむつ市場立上りに合わせ、2003年にMHMにおいて、PPスパンボンド不織布の生産を開始し(生産能力14千トン/年)、現在フル稼動の状況が続いております。
 当社は今回、MHMの生産能力を増設することで、PPスパンボンド不織布のアジアトップメーカーとしての地位をさらに強固なものにしてまいります。

本件に関するお問合せ先

<参考1:当社グループのPPスパンボンド不織布設備能力>

         
 

増設前

増設後

サンレックス工業
(三重県四日市市)
34,000トン/年
(5系列)
34,000トン/年
(5系列)
MHM
(タイ国 ラヨン県
イースタンシーボード工業団地)
14,000トン/年
(1系列)
30,000トン/年
(2系列)
合計 48,000トン/年 64,000トン/年
    

<参考2:MHMの概要>

@商 号 Mitsui Hygiene Materials (Thailand) Co., Ltd.
A事業目的 PPスパンボンド不織布を中心とする衛生材料の製造・販売
(PPスパンボンド不織布に加え、現在、紙おむつ向け通気性フィルムの製造設備試運転中。本年6月に商業運転開始予定)
B設 立 2001年8月1日
(設備の営業運転開始は、2003年3月)
C資 本 金 862百万タイバーツ
D出資比率 三井化学100%
E社 長 吉冨 文雄
F従業員数 107名
G売 上 高 1250百万タイバーツ(2005年度)