ステークホルダー・ダイアログ
地域に開かれた工場を目指して
三井化学グループは、開かれた事業所を目指して、地域社会との積極的なコミュニケーションの一環として、毎年、各工場で意見交換会を開催しています。
2008年7月には千葉県の市原工場において、地域意見交換会を開催しました。

地域意見交換会 開催概要
| 開催日時 | 2008年7月7日(月)10時~13時 |
|---|---|
| 場所 | 三井化学 市原工場 |
| 出席者 | 三井化学側:竹本工場長ほか8名 地域代表者:各町会長8名 |

「安全はすべてに優先する」工場運営方針のもとに
市原工場では、事業内容や安全・環境への取り組みを地元の皆様にご紹介し、率直な意見交換を行うことで相互理解を深めることを目的として、2007年より「地域意見交換会」を行っています。
2008年7月の第2回「地域意見交換会」には、地元町会長8名にご参加いただきました。
意見交換会に先立ち、市原工場は「安全はすべてに優先する」という工場運営方針のもとで、安全の確保・環境の改善に積極的に取り組み、地域の皆様から信頼される工場を目指していることを、工場概要のビデオなどを使いながら説明、紹介しました。
特に保安防災対策では、KY(危険予知)活動の強化や、技術研修センターでの体験教育などを通じ、社員だけでなく協力会社も含めて、保安防災に関する意識の向上に取り組んでいます。また、地震の横揺れによる火災の発生を防ぐため、2万キロリットルのナフサタンク3基をドーム型の固定屋根式のタンクに替え、内部を窒素で不燃状態にするなど、設備における防災対策も進めています。
工場見学
市原工場のメインプラントであるエチレンプラントの計器室にて、コンピューター制御による各種計器や、地震計、ガス検知器の設置状況について説明するとともに、煙突の運転管理などをご覧いただきました。また、最新の合成ゴム製造プラントである3EPTプラントの製品倉庫なども見学していただきました。当日はあいにくの雨模様で、海岸に面した総合排水口には海上を漂流してきたごみが溜まっていましたが、海上におけるごみの回収も定期的に実施していることを説明、実際の現場をご覧いただくことで、市原工場の安全・環境への取り組み状況をご理解いただきました。
意見交換会
工場内の見学後は、参加された皆様から率直なご意見やご質問が出され、有意義な意見交換が実施されました。
市原工場で生産している製品について
地域代表者:私たちは近くに住んでいるものの、工場で生産されている製品が自分たちの身近にあるというのが今までわからなくて…。ペットボトルの原料は三井化学がつくっているんだという話は以前にも聞いたことがありましたが、今回見学させていただいて、三井化学の製品が最終製品となって、身近に数多くあることが理解できました。
工場担当者:実際に工場の中を見ていただかないと、外からはわかりにくいですね。天然のもの、あるいは鉄、ガラス以外は大体化学製品で、例えば皆さんがお召しになっているワイシャツなどは、2つの原料を合わせてそういう繊維になるんです。ひとつはこの市原工場でエチレングリコールという液体をつくっています。岩国大竹工場では、もうひとつの原料をつくっています。そのほかの工場では、例えばメガネのレンズなどもつくっています。

CSR活動について
地域代表者:「CSR」というのは何なのですか。
工場担当者:CSRとは、一般的には「企業の社会的責任」と訳されています。三井化学では、本業を通じた取り組みを進めていますが、地域の方々、お客様など、三井化学と関係のあるステークホルダーの方々とよりよいコミュニケーションを果たしていくことが重要であると考えています。市原工場でも実施している子ども向け化学実験の「ふしぎ探検隊」や、地震などの被災地にウレタンマットレスなどの必要品を送る「災害支援隊」といった活動も行っています。

災害時の防災体制について
地域代表者:「緊急地震速報の一斉放送システム」を導入しているそうですが、現実的には数秒の間で何ができる のか非常に難しいと思うのですが…。
工場担当者:地震の際に最も重要なのは、安全を優先して停止することだと考えています。また工場内には、自衛防災体制を整えており、24時間体制で災害時に備えています。工場外でも、市原市消防局や海上保安部との防災体制のほかに、近隣事業所との間において共同防災組織を設け、定期的な訓練や話し合いを進めています。
地域代表者:各プラントの基礎、パイル(杭)工事などは岩盤にまで打ち込まれていますか。
工場担当者:基本的にはそうしています。見学していただいた3EPTの工場のパイルなどは、一番深いところで40m、全部で約1,600本のパイルを打ち込んでいるので、少なくとも300ガルまでの地震であれば問題ないと考えています。ただ道路などは、そこまでの基礎工事をしていないため、液状化現象などが発生する可能性はありますが、プラントやタンクには直接の被害はないと考えます。
ご意見をいただいて
市原工場では2007年に引き続き地元町会長の皆様と第2回目の地域意見交換会を行いました。意見交換では、事故災害や地震などに関する多くのご質問をいただきましたが、「工場がいかに安全に配慮し、環境保全に力を入れているかよく理解できた」「工場でつくっている製品が最終製品となって、身近に数多くあることを知ることができてよかった」とのお声もいただきました。また、第1回目の地域意見交換会でご要望のあった事故災害発生時における町会長の方々との情報連絡網整備への対応についても、地域として安心できる体制が整ったとの評価をいただくことができました。今後も、地域の方々との率直な意見交換を継続することにより、よりいっそうの相互理解を深めてまいりたいと思います。
市原工場 安全・環境部長
鎌田 和祥



