イノベーションを通じてSustainable Growthを目指します

2015年は、貧困、飢餓、資源・エネルギー、気候変動、環境などのサステナビリティに関する課題に国際社会が一致して取り組むことが合意された年でした。2015年9月に「国連持続可能な開発サミット」で採択された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」(SDGs)では、17の目標達成に向けて国際社会のすべてのステークホルダーの参加が求められています。また、同年12月に開催された「気候変動枠組条約第21回締約国会議」(COP21)で採択された「パリ協定」は、その実行に向け先進国、新興国が一致して取り組むことが合意されました。持続可能な社会の構築を目指す世界の様々なステークホルダーにとってエポックメーキングな年となりました。
一方、日本国内ではスチュワードシップ・コードに続きコーポレートガバナンス・コードが導入され、ステークホルダーとの対話やコーポレート・ガバナンスの充実がより求められるようになりました。

社会課題解決の貢献に向けて

化学には、社会課題に対して果たすべき重要な役割があります。
三井化学グループは、「地球環境との調和」の経営理念の下、経済軸、社会軸、環境軸が結びついた社会課題解決への取り組みにより持続可能な発展を目指す「将来像」を設定し、その実現に向け「2014年度中期経営計画」を推進しております。
当社グループ事業の成長ターゲット領域として「モビリティ」、「ヘルスケア」、「フード&パッケージング」の3領域を定め、イノベーションによる「新たな顧客価値の創造」を全面に打ち出しました。また、広く社会や産業を支える「基盤素材」の供給も引き続き重要な使命と考えています。
2016年は、各事業のシナジーを追求するため、戦略の方向性と合致した4事業本部体制への組織改正を実施しました。戦略の実行速度と確度を高め、新製品・新事業の継続的な創出、産業素材の安定供給により、国際社会が直面する様々な社会課題解決に貢献してまいります。

「重要課題」を選定

社会の一員としてステークホルダーに信頼され、また企業の社会的責任を果たしてくために、当社グループは、2015年に改めて経営課題を整理し、「重要課題」を選定しました。
そのうちの1項目「事業を遂行する上で社会に影響を与える課題」は、社会に対するリスクを最小化し、当社グループの経営基盤を強固なものとする課題とも言えます。
なかでも「安全」な生産活動は経営の絶対条件であり、企業存続の大前提です。当社グループは「安全はすべてに優先する」という経営方針の下、抜本的安全の定着、生産技術の蓄積と伝承、安全文化の醸成などの取り組みを充実させ、国内同様、海外生産拠点へも展開しています。「安全確保に王道なし」を念頭に地道な努力を継続してまいります。
また、「人材」は、社会からの要請に応えイノベーションを生み出す力です。多様なバックグラウンドを持つ人材を確保、育成し、グローバルな経営基盤を強化するための「グローバル人材マネジメント」を推進しています。
また、コーポレート・ガバナンスはこれら重要課題すべての基盤となるグループ全体の課題と位置づけ、取り組みを強化してまいりました。2015年に制定したコーポレート・ガバナンスガイドラインに基づき、本年は、経営の透明性、スピードを高め、迅速・果断な意思決定を行える機動的な体制に見直しました。社外取締役の比率を増やし、取締役会の経営監督機能を強化いたしました。業務執行は執行役員を中心に実行してまいります。

結びにかえて

「2014年度中期経営計画」は当初見込みを大きく上回るスピードで進捗し、2016年度は最終年度となります。世界情勢は波乱に満ち不透明ではありますが、次のステップに向けて一歩ずつ着実に進めてまいります。経済軸のみならず、サプライチェーンやさまざまなステークホルダーから要請される環境軸・社会軸の課題にも積極的に対応するバランスのとれた経営を実現させ、事業活動を通じた社会と当社グループのSustainable Growthを目指してまいります。

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