海外展開 海外プロジェクト

化学素材メーカである三井化学は、ユーザーに近い場所で製品の生産を行なったり、戦略製品を海外展開するための販売網を海外に構築したり、あるいは材料メーカーを傘下に収めたりと、様々な海外でのプロジェクトを推進しています。ここではそうした海外のプロジェクトの中から中国、北米での取り組みを紹介します。

Project1 中国・上海で世界最大級のEPT製造工場が稼働

2014年12月に中國上海市で世界最大級のEPT(エチレン・プロピレン・ジェン共重合ゴム)プラントが本格稼動をしました。これは三井化学と中国石油化工股份有限公司(中国北京市)の合弁会社である上海中石化三井弾性体有限公司(中国上海市)により建設されました。

EPTは、耐候、耐オゾン性、耐熱・耐寒性、電気特性、耐化学薬品性に優れた合成ゴムで、自動車部品、電線ケーブル、その他工業部品に幅広く使用されています。中国では自動車産業や鉄道などの社会インフラの急速な拡大に伴い、EPTの需要が大幅に増加しています。本プラントが稼働することで、急拡大する中国市場でのEPT需要に対応し、EPTの安定供給が可能になります。

EPTプラント
EPTプラント
上海中石化三井弾性体有限公司玄関口
上海中石化三井弾性体有限公司玄関口

Project2 中国・天津で不敷布子会社が開業

2014年7月に中国・天津市で三井化学不織布(天津)有限公司(Mitsui Chemicals Nonwovens (Tianjin) Co., Ltd. 以下「MCNT」)の開業式が行われました。同社は、三井化学の100%子会社として設立され、衛生材料用不敷布の製造・販売を行います。

2011年11月に設立された同社は、2013年12月よりスパンボンド不織布(※)製造・販売の営業を開始いたしました。中国市場では紙おむつが急速に普及しており、その材料となるスパンボンド不織布への需要が高まっていました。

MCNTのスパンボンド不織布生産能力は年間15,000トンであり、三井化学グループ全体で見れば、日本の子会社サンレックス工業(三重県・四日市市)とタイの子会社であるミツイ・ハイジーン・マテリアルズ社と合わせて、年間94,000トンに拡大しました。

(※)スパンボンド不織布:風合い、強度、寸法安定性に優れた不織布で、衛生材料(紙おむつ・サニタリー)の他、産業資材(建築・土木・農業)にも幅広く使用されている長繊維不織布です。

三井化学不織布(天津)有限公司の開業式
三井化学不織布(天津)有限公司の開業式

Project3 米国でヘルスケアの新ブランドWhole You TM 誕生

三井化学は、2014年11月に米国で五感や五体に課題を抱える人々にソリューションを提供することに特化したWhole You, Inc. (本社:カリフォルニア州サンノゼ)及びそのブランドである「Whole You™」を立ち上げました。(http://www.whole-you.com/

Whole You社は、三井化学がもつヘルスケア分野の専門性と経験に加え、最先端のCAD / CAMデンチャー(入れ歯)を提供するDentca, Inc.とパナソニック ヘルスケア、PixelOptics, Inc.の電子メガネに関する特許技術を駆使し、2015年以降順次、Whole You™ブランドで、無呼吸症候群用マウスピース、電子制御による焦点切替メガネなどを開発し提供していく予定です。米国疾病予防管理センター(CDC)によると、米国において視覚の問題を抱え生活している非入院患者は約2,060万人、聴覚では3,760万人、そして何らかの基本的な運動機能に困難をきたす人々が7,460万人存在しています(※1)。また、米国における65歳以上の方々の22.9%が、無歯顎症に悩まされています(※2)。

Whole you
ヘルスケアの新会社「Whole You ™」が米国で設立され、三井化学の新たな挑戦が始まります。